2008年7月1日火曜日

3年生夏学期講義「電気機器学基礎」第12回 080630 を終えて

本日は、直流機の電機子反作用、励磁方式(巻線接続の仕方)と発電機の負荷特性・電動機の速度特性、パワーエレクトロニクス以前の主要な速度制御方法と、制御工学との関係で直流サーボモータの過渡特性のモデル化について説明をし、本講義で予定していた回転形の電気機械について説明する部分をすべて終了しました。

これに伴い今後の予定は以下のようになります。

12) 2007/06/30 月 直流機 
直流機の電機子反作用、結線方法と特性の相違

13) 2007/07/07 月 パワーエレクトロニクス入門
パワー素子、信号処理とパワーのエレクトロニクスの相違、DC/DC, AC/DC, AC/AC, DC/AC変換, 自己能力を持たない素子と転流回路、高調波問題と解析法
(<==ちなみにこの日の1限の制御工学第一では、主として状態空間法の基礎を概説しますが、その例題として直流機の制御について言及するつもりです。)

14) 2007/07/28 10:15-11:45 月 期末テスト 1限の制御工学第一@241号室の期末テストに引き続き245室にて「電気機器学基礎」の期末テストを行います。(月曜日の講義は大変ですね!)
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前回出題した演習問題

「(2) 直流機の電機子巻線の電圧方程式とトルクの式を、モータ定数Kを用いて示せ。この電機子巻線の電圧方程式の両辺に電機子電流を掛け算することで、直流機におけるパワーの流れを説明せよ。」 に関するレポートとして提出された内容に関する注意 (なぜか2名がまったく同じ誤りを記しており、基本的物理現象が理解されていないことを懸念しますのでここで特にご注意申し上げます。)

入力電力 V * i_a = r_a i_a^2+T %omega + d/dt (1/2 L_a I_a^2)

右辺第一項 = 電機子巻線におけるジュール損失
右辺第二項 = 機械出力 とここまでは良いのですが、

右辺第三項 = 正しくは、「機械内部に蓄積される磁場エネルギーの変化」です。
これを第一項と同じ「コイルによる損失」と記した方2名とは 08398, 08406です。

------第12回目の演習問題(7/07提出分)------
所属学科/学生証番号/氏名 

直流機・整流子形機械の特性 演習問題:

(1) 分巻モータと直巻モータの速度特性の相違を比較し説明せよ。

(2) 直流機を用いた速度制御法であるワード・レオナード法を説明し、その問題点を述べよ。

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