2013年4月7日日曜日

総合科目人間環境一般「足からロケットまで---走る/飛ぶ/探る科学入門 (2013/07/30 改訂)



総合科目人間環境一般「足からロケットまで
---走る/飛ぶ/探る科学入門」

平成25年04月07日 
取りまとめ:工学部電気電子工学科 准教授  古関隆章 
(URL http://www.koseki.t.u-tokyo.ac.jp, 
e-mail: takafumikoseki AT ieee.org) 
Skype: takafumikoseki 
場所: 駒場キャンパス 121教室 金曜日5限(16:30-18:00)
科目コード 11929

===WHAT'S NEW===
7/30 サルブッチ先生の資料をアップロードしました。遅くなってすみません。
6/7: 講義日程表の一部☆を修正いたしました。期末レポート情報を更新しました。提出方法,提出期限に特にご注意ください!
6/28の橋本先生のスライドを前もってアップロードしました!
5/8: 5/1の講義の資料を入手可能としました。(閲覧には講義で示したPWが必要です。)
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  標記講義を、駒場キャンパスにて開講します。ものを動かすことに興味のある人は、目指す専門分野を問わず広くご参加くださりますよう願っております。大学の 講義では細かく見ればわからないところがたくさん出てきますが、それはむしろ当たり前のことです。わからないことがあったことを、いちいち気にする必要は ありません。大切と思われることを、必要に応じて自分で調べ、あるいは教員に積極的に質問し、わからぬことをわからぬままに放置せぬ努力を忘れねば大丈夫 です。
  人や物を効率良く運ぶことが、文明社会の成立に欠かせず、移動手段を提供する技術が、我々の生活の基本を支え、そして生活を楽し く豊かにするために大切です。実際、日常的な生活の中で、自動車や鉄道などの身近な交通は不可欠なものとなっていることを実感しているでしょう。人々は太古の昔から、速くて、快適で、便利な移動手段を求めてきました。近年は、これに加えて、安全性への意識も高まっており、環境への負担の少ない交通、高齢社 会への移行に伴い「交通弱者でも移動の自由が奪われない」バリアフリーに対応した交通など、移動手段の「質」に対する要求もさらに高いものとなっていま す。このような様々な要求に応える「運ぶ」営みのために、電気や情報の技術が貢献できることは多く、交通における電気・電子・情報技術の役割はますます大 きくなっています。本講義では、このような視点から、電気エネルギーおよび情報通信や計算機技術を積極的に用いて人や物を「うまく」運ぶ方法論を

   --電気自動車、ハイブリッド自動車
   --リニアモータ・磁気浮上超高速鉄道
   --電気鉄道など軌道系の交通システム
   --宇宙環境におけるロボットの移動技術
   --エネルギー問題から見た交通と、グローバル環境への影響

を例に、オムニバス形式で2-3時間程度ずつ解説をし、高校や教養学部で習う物理や数学の延長上にどのようにこれらの技術が構築されているかをできるだけわかりやすく具体的に解説するとともに、最新の研究動向を紹介します。
(この研究に興味を持つ受講者には希望により研究室の見学なども可能です。熱心な文系の学生も歓迎するが、基本的には高校の理系科目選択者程度の物理、数学の知識を前提とした講義内容とします。)

古関隆章(こせきたかふみ 准教授 工学部)以外の講師陣:
大崎博之(おおさきひろゆき 教授 工学部)
堀洋一(ほりよういち 教授 工学部)
藤本博志(ふじもとひろし 准教授 工学部)
居村 岳広 (助教 工学部)
+JAXA 宇宙科学研究所 および東日本旅客鉄道株式会社からのゲスト講師 計4名

---H25年度の講義スケジュール---
(各講義タイトルは概ね確定版ですが、今後も微修正の可能性はあります。4/7)

(01) 4/19 堀: リチウムイオン電池一辺倒でいいのか?電気自動車の「もう一つの未来」
   <=(講義全般の紹介と成績評価についての事務的連絡は堀教授が説明)
(02) 4/26 居村: ワイヤレス電力伝送の概説
(03) 5/01 古関: 電気機械エネルギー変換の原理と電気駆動
  5/1の講義のスライドはこちらでご覧ください。 (暗号化pdf 約1.9MB)
(04) 5/10 藤本: 電気自動車の運動制御
 5/10のスライドはこちらでご覧ください。(pdfの暗号化zip 約2.8MB)
(##) 5/17 五月祭準備日 (休講)
  本郷キャンパスの研究室の見学を推奨
(05) 5/24 宇宙研 久保田: 宇宙研の紹介,  宇宙の謎を探る,月惑星探査ロボット
(06) 5/31 大崎: 超電導技術と輸送の科学
(07) 6/07 古関: 電気車両駆動技術史;電気鉄道と電気自動車の類似点と相違

(08) 6/14 JR東日本 林屋講師(古関): 電気鉄道の環境性とそれを支える電力供給技術 I

☆(09) 6/21 宇宙研 坂井:  宇宙に挑む制御の技術
(10) 6/28 宇宙研 橋本: 映画「HAYABUSA はやぶさ」に見る電気電子技術
   橋本先生のスライドをこちらからご入手ください。(暗号化ファイル)
        橋本先生のメールアドレスは、hashimoto.tatsuakiあっとjaxa.jpです。
   (上記あっとを @にマニュアルで変えてください!)
(11) 7/05 Dr. Valerio Salvucci(古関): 人の腕や脚の動きに学ぶロボットの運動制御
サルブッチ先生のスライドはこちらから入手してください。
サルブッチ先生が見せたビデオをこちらからご入手ください。(470MBと大きいのでダウンロード時に注意! 解凍にはPWが必要です。)

(12*) 7/12 JR東日本 林屋講師(古関):  電気鉄道の環境性とそれを支える電力供給技術 II

(--) 7/16 予備日 あるいは休講


講義資料で電子ファイル配布があるものは、このページからDL可能なようにします。ファイルにはPWをつけアクセス制限をかけることがあります。

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重要:
本講義の成績評価の主たる部分は以下のレポートの評価結果に基づき行います。
レポートを、以下の要領でe-mailで提出してください。成績評価は、レポート採点結果と講義への出席回数を総合し、厳正に行います。

[1] 締め切り
2年生の履修者(高専編入生を含む):
1年生の履修者:  両者とも    2012/08/02 (Fri) 19:00 JST

[2] 提出先 pdfのe-mailの添付ファイルとして takafumikoseki@infoseek.jp あてに 

(古関から受け取り確認のメールを返しますので、その確認の連絡が2-3日以内に来ない場合には古関まで(別アドレス: takafumikoseki@ieee.org)確認のご連絡をお願いします。)

[3]提出に関する技術的注意と参考情報

着実かつ迅速な採点作業のための重要な技術的お願い:
e-mailの Subject: 欄を以下の形式で書いてください。
Ashirocket_Report_to_採点希望教員名: 学生証番号 提出者氏名
(例) Ashirocket_Report_to_KOSEKI: 240557d学生太郎 

同様に、レポート本文の添付ファイル名を

学生証番号_提出者氏名.pdf
(例) 240557d_GakuseiTaro.pdf
としてください。

ワープロなどは任意ですが、 フリーのlibreofficeなどを用いれば、数式を用いた文書もpdf化も含めすべて簡単に処理できます。(ちなみにこのページや教材の作成は、 OSすらWindows環境ではなく、Ubuntu上のソフトですべてを行っています。)
google docs、zohoなどを用いても図入りの文書作成とpdf化は可能です。(ただし、数式作成機能はありません。)
また、任意の文書ソフトからの pdf化もフリーのツールで可能です。
大きいファイル(数百 kB以上?)をメールに添付することは避けてください。そのような場合には http://box.raksul.com/ Dropbox などのフリーのアップローダをご利用ください。


[4] レポート課題
表紙に記載する項目
課題名:  (課題1. )  ○○○○
学生証番号: ○○○○    提出者氏名: ○○○○ とコメントを返すためのメールアドレス
関係講義テーマと採点希望教員: ○○○○ (末尾の参考資料から選択)
教員からのフィードバックを送るべきe-mailアドレス(夏休み期間でもアクセス可能なメールのアドレス) 
<==ただし、2年生は進振との関係で採点締切りの期限が非常に厳しく連絡の時間がないため、左記のご希望に関わらず即座に古関が採点を行います。

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課題1: 講義課題に関係するキーワードを選び、自分の興味のあるテーマを1つ設定し、それに関して、単なる調査ではなく必ず自分の意見を入れて、 A4 レポート用紙で、6ページ以内で論じてください。

キーワードの例
超電導技術と輸送の科学

エネルギー変換と電気駆動
電気車両駆動技術史
電気鉄道と電気自動車の類似点と相違
電気鉄道の環境性
電気鉄道における電力供給技術

宇宙と電気技術者
月惑星探査
電気で動く宇宙探査機
宇宙に挑む制御の技術
探査ロボット
二関節筋を用いた人の脚の運動とロボットの制御

電気自動車の未来
電気自動車とバッテリー技術
ワイヤレス電力伝送技術
電気自動車の運動制御

(調査・参考した資料については、末尾に参考文献リストを記載し明示してください。参考文献の上手な挙げ方も評価対象になりえます。)


課題2: 本講義の良かったところ悪かったところを忌憚なく御指摘ください。特に、来年度以降の講義の改善に役立つような、積極的批判、ご意見を期待しております。

(講義時間帯、講義の進め方、教室、話題の選択、成績評価の方法など、気づいたことは何でも遠慮なく指摘してください。教員に対して厳しいことを書いたから、成績評価が悪くなることはまったくありません。遠慮なく有用な意見を述べてください。) 
==> ただし、匿名性を持たせるため、このブログページへのコメントの形でご記入いただいても結構です!

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