2008年7月25日金曜日

3年生夏学期講義「電気機器学基礎」第13回 080707 を終えて

(本記事の掲載が手違いで遅くなりましたことをお詫びします.メールでのご指摘ありがとうございました.)

本日は、パワー素子、信号処理とパワーのエレクトロニクスの相違、DC/DC, AC/DC, AC/AC, DC/AC変換, 自己能力を持たない素子と転流回路、高調波問題と解析法についての説明をし講義をすべて終了しました。

今後の予定は以下のようになります。

14) 2007/07/28 10:15-11:45 月 期末テスト 1限の制御工学第一@241号室の期末テストに引き続き245室にて「電気機器学基礎」の期末テストを行います。(月曜日の講義は大変ですね!)


------第13回目の演習問題(7/28提出分)------
(手違いで公開が遅くなりましたことをお詫びします。)

所属学科/学生証番号/氏名 

[1] パワーエレクトロニクスにおける半導体素子の用い方の特徴は何か?を、一般のアナログ信号増幅器におけるトランジスタ、FETなどの機能と比較して述べよ。

[2] サイリスタを用いた点弧角による電圧制御(=出力電圧の点弧位相角制御)について、単相のサイリスタ整流器を例として、その回路図と主要な部分の電圧、電流波形を示して説明せよ。そして、この制御方式で、電圧を絞っていく際に生じる問題点は何かを説明せよ。

2008年7月17日木曜日

Information on Semeter Report of Control & System Theory by Prof. Hori etc

Control & System Theory
Report Problems
(Hori, Koseki, Hashimoto, Kubota, Sakai and Oh)

Deadline: 2008.8.15

Send your report and the original papers you read in (1) by email as PDF format,

WITH: "Subject: CS Report by YOURNAME"

TO:
y.hori AT ieee.org
takafumikoseki AT ieee.org
hashimoto.tatsuaki AT jaxa.jp
kubota AT isas.jaxa.jp
sakai AT isas.jaxa.jp
sehoon AT horilab.iis.u-tokyo.ac.jp

simultaneously.


ABOUT:

(1) Read more than 2 original papers on control theory which were published in recent 3 years, summarize them, and give your own comment on their relation and significance.

(2) Make a problem on control theory and give its solution. The problem should be as mathematical as possible.

(3) Choose one professor and give your impression on his lecture and suggestion for future improvement. More general impressions and suggestions will be also welcome.

●解答は日本語でも結構です。

2008年7月2日水曜日

駒場夏学期 交通ラボ講義 人間環境一般「人間社会と交通システム: 電気駆動による車両の支持/推進/案内と運動制御」080701 を終えて

 本日は、電気駆動による車両の支持/推進/案内と運動制御と題して、磁気浮上鉄道、リニアモータを利用した軌道系交通システム全般について説明をしました。ちょっと話す範囲を広げすぎてしまったので、初学者から見てあまりまとまりのない話になってしまったかと思います。至らなかった点はお詫びします。

 講義中にスライドでお示しした本日出題の古関のレポート課題は以下のとおりです。

------レポートの課題------
本講義で紹介した、電磁力発生技術を用いて、車両を駆動/支持/案内する方法の
現存する方式の分類
必要な技術要素
長所と問題点
について、まとめよ。

そして、これらの技術的背景に基づき、今後の交通システムの中での、電気鉄道、磁気浮上鉄道など軌道系交通の果たす役割の将来像に関する自分自身の意見を、判断の根拠を論理的に示しつつ述べよ。
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来週は最終回で、産業界でのご経験豊富な特任准教授の北村先生がご担当されます。どうかきちんと出席して最後までよく学んでください。

2008年7月1日火曜日

3年生夏学期講義「電気機器学基礎」第12回 080630 を終えて

本日は、直流機の電機子反作用、励磁方式(巻線接続の仕方)と発電機の負荷特性・電動機の速度特性、パワーエレクトロニクス以前の主要な速度制御方法と、制御工学との関係で直流サーボモータの過渡特性のモデル化について説明をし、本講義で予定していた回転形の電気機械について説明する部分をすべて終了しました。

これに伴い今後の予定は以下のようになります。

12) 2007/06/30 月 直流機 
直流機の電機子反作用、結線方法と特性の相違

13) 2007/07/07 月 パワーエレクトロニクス入門
パワー素子、信号処理とパワーのエレクトロニクスの相違、DC/DC, AC/DC, AC/AC, DC/AC変換, 自己能力を持たない素子と転流回路、高調波問題と解析法
(<==ちなみにこの日の1限の制御工学第一では、主として状態空間法の基礎を概説しますが、その例題として直流機の制御について言及するつもりです。)

14) 2007/07/28 10:15-11:45 月 期末テスト 1限の制御工学第一@241号室の期末テストに引き続き245室にて「電気機器学基礎」の期末テストを行います。(月曜日の講義は大変ですね!)
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前回出題した演習問題

「(2) 直流機の電機子巻線の電圧方程式とトルクの式を、モータ定数Kを用いて示せ。この電機子巻線の電圧方程式の両辺に電機子電流を掛け算することで、直流機におけるパワーの流れを説明せよ。」 に関するレポートとして提出された内容に関する注意 (なぜか2名がまったく同じ誤りを記しており、基本的物理現象が理解されていないことを懸念しますのでここで特にご注意申し上げます。)

入力電力 V * i_a = r_a i_a^2+T %omega + d/dt (1/2 L_a I_a^2)

右辺第一項 = 電機子巻線におけるジュール損失
右辺第二項 = 機械出力 とここまでは良いのですが、

右辺第三項 = 正しくは、「機械内部に蓄積される磁場エネルギーの変化」です。
これを第一項と同じ「コイルによる損失」と記した方2名とは 08398, 08406です。

------第12回目の演習問題(7/07提出分)------
所属学科/学生証番号/氏名 

直流機・整流子形機械の特性 演習問題:

(1) 分巻モータと直巻モータの速度特性の相違を比較し説明せよ。

(2) 直流機を用いた速度制御法であるワード・レオナード法を説明し、その問題点を述べよ。