2006年10月29日日曜日

卒業生の結婚式

昨日は、卒業生の結婚式に呼ばれました。

とても信頼できる良い大学院生でしたので、きっとしっかりと幸せな家庭を築くのだろうと思い、うれしく参加させてもらいました。

職業柄「来賓」として挨拶をせねばならないのは、人生経験があまり豊かではないなかで辛いところもあります。しかし、研究室などでは知ることのできない家族の中での卒業生個人の顔をご家族との気さくなお話の中でかいま見ることができたり、クラブや高校などの友人との気のおけない関係を見せてもらえるので、自分の同期の友人の結婚式に出ていたときとは異なる楽しみ方も最近はあるなあと思いました。

結婚式は、主役の目が輝いていて、それぞれにこれからの暮らしに希望と決意を持っていることがよくわかりますので、大学で進学式や卒業式に参加させていただくのと同様、こちらも改めて襟を正す思いになります。

あと、スポーツ新聞の号外の様式を真似た二人の紹介記事?のプリントも良くできていて感心しました。パソコンのリテラシーに長けた世代の新しい楽しみかただと思いますが、なかなか凝っていて、あんなに上手に作るのは本当に大変だろうと思いました。

新郎の、<我が卒業生君>は、研究テーマの磁気浮上制御はうまくやったし、今もモータの専門技術者として第一線で良い活躍をしていますが、不可制御、不可観測、非線形の時変プラント?である新婦をどのように御していけるのかは未定です。あまり「制御の努力」はせずに、ほどほどの安定性にのみ注意して、自然に振る舞っていただくのが良いのでしょう。いずれにしても、家庭生活にはあまり制御工学的視点は直接的には役に立ちそうにありません。(不可制御、不可観測という概念を知っているだけで、いろいろなことに無理をしない、自然なコミュニケーションの限界を知ることで結果的に「信号」の入出力に格別の努力をするようになる、という消極的意味で大いに役に立つという考え方もありますが...)

ただし、優秀な人(=周囲から質の良い仕事が<いくらでも>できると思われている人)ほど、仕事と家庭生活のバランスには留意すべきと思います。

演習テキストの改訂作業が一段落ついたので、次は講義のテキストの方をまとめることをせねばと思いつつ....単なる無駄話でした。

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