2007年5月7日月曜日

電気機器学基礎回復運転(修正シラバス)

 実用電磁気学としての基礎的な物理に関して時間を使って説明をした結果、本日時点でかなり講義の進行に遅れを生じ、予備時間をほぼ食いつぶしてしまいました。これからは本格的な「回復運転」に努めねばなりませんが、取り急ぎその回復運転のためのスケジュールリングを下記の通りお示しします。ゴールデンウィークを過ぎて、講義に出る人数も減る時期になっていますが、BC分野の方々も含め、「電気系の教養としての電気機器」にがんばってついてきてください。もちろん、A分野の人は、この科目は「飯の種」ですのでしっかりと勉強するように!
 本日の講義の後、仁田先生の教科書では、「pは極数ではなく極対数」として用いられているとの指摘/質問がありました。本日の講義で、極数と極対数の話をしたのは、まさにその二つの量には、同じくpという文字が宛てられることが多いので、論文、書籍などにおけるローカルな文字の定義に注意して欲しいという意図でした。しかし、混乱を生じるといけませんので、次回以降、講義の中でもpは「極対数」の意味で用いることにします。<==すなわち、2極機においてp=1とします。
 講義の予定に対して誘導電動機の実験が先行してしまうことについては、やむをえないところもあるのですが、できるだけ質問などには対応したいと思いますので、必要があれば話しかけてください。

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1) 2007/04/09 月 はじめに
電気-機械エネルギー変換、電気機器の種類と歴史
エレクトロニクスとパワー、電気機械エネルギー変換技術の社会的役割とその重要性

2 ) 2007/04/16 月 電磁気と電気機器
多相交流、回転磁界の数学的表現方法、力とトルク、物理の単位

3 ) 2007/04/23 月 電気機械エネルギー変換の基礎
ホモポーラマシン、アンペールの法則と磁気回路、誘導の法則の適用の具体例

4 ) 2007/05/07 月 交流機の基礎I
極巻線による回転磁界の発生、交流電圧発生の仕組み、空間的な基本波に基づく表現と空間高調波

5 ) 2007/05/14 月 交流機の基礎II、同期機入門
交流巻線/多相交流概論、回転磁界の発生原理、等価電流シートを用いたモデリングと空間ベクトル表現、主磁束と漏れ磁束の等価回路表現、座標変換

6 ) 2007/05/21 月 同期発電機
同期発電機の原理、構造と電力システム、特性のモデリングと測定法、発電機の並行運転と電力系統

7 ) 2007/05/28 月 同期電動機
トルクの発生原理、同期電動機の種類とその特長、v特性と同期調相機、永久磁石同期電動機とサーボ制御

8 ) 2007/06/04 月 誘導電動機
誘導機の原理と特長、誘導機の構成、変圧器と誘導電動機

9 ) 2007/06/11 月 誘導電動機
誘導電動機の原理と特性表現法(=T型、π型等価回路)、モデル同定のための測定法、円線図を用いた特性の表現

10) 2007/06/18 月 誘導電動機
誘導機の種類とエネルギーの流れ、誘導機の可変速制御、空間高潮波とゲルゲス現象などの諸注意

11 ) 2007/06/25 月 パワーエレクトロニクス入門
パワー素子、信号処理とパワーのエレクトロニクスの相違、DC/DC, AC/DC, AC/AC, DC/AC変換, 自己能力を持たない素子と転流回路、高調波問題と解析法

12) 2007/07/02 月 パワーエレクトロニクス入門
自己消弧能力を持つ素子とPWM, ACモータのインバータによる可変速駆動, サーボモータ

13 ) 2007/07/09 月 直流機その他
直流電動機と発電機、直流機の種類と特性の比較

14 ) 2007/07/23 月 期末テスト


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交流巻線の具体的な図など、必要な資料は、PW着きになりますが、今後このページからのリンクの形でお示ししたいと思います。

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